ゴキブリなどの害虫駆除の場合は、家庭で簡単に試すことができる「ホウ酸団子」も選択肢の一つです。
一方、害獣とされるハクビシンに対して
- ホウ酸団子は駆除剤としての効果はあるのか?
- そもそもホウ酸団子・毒餌で駆除してもいい動物なのか?
と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はハクビシンに対するホウ酸団子の使用内容や効果、法律の禁止行為について解説します。
【全国対応】相場価格で完全駆除をしたいなら「駆除ザウルス」
・創業から15年以上続く全国対応の駆除業者・駆除実績は30,000件超え!
・再発防止に欠かせない侵入口封鎖の技術力も評判が高い
・完全自社施工!相場価格だから安心!
・公式サイト:駆除ザウルス
見積り・現地調査・キャンセル無料
パッと読むための見出し
ハクビシンは毒餌で殺してもいい?
ハクビシンは、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律「鳥獣保護法」で保護されている狩猟鳥獣です。
ハクビシンを殺す(駆除)するには、駆除の実施前に自治体の許可を受けるか、鳥獣保護法に規定された狩猟のルールに従う必要があります。
- 自治体で許可を受ける場合
- 狩猟のルール
それぞれの場合における毒餌の取り扱いを見てみましょう。
自宅のハクビシンであれば自治体の対応次第では使用可能
住人が自治体に許可を受けて駆除を実施する場合、狩猟とは異なり、使用する道具や方法が決められているわけではありません。
しかし、窓口に駆除の許可を申請する際、駆除方法を確認されます。
一般的にハクビシンの駆除には箱罠を使用することが多いため、仮に毒餌での駆除を申請した場合でも、窓口で箱罠の使用をすすめられる可能性があります。
毒餌の使用が認められるかどうかは、自治体の対応次第といったところですが、ホウ酸団子のハクビシンへの効果(後述)も考えると、あえてこだわる理由はないでしょう。
狩猟での毒餌の使用は禁止
次に、狩猟としてハクビシンを駆除する場合です。鳥獣保護法には、環境への配慮や保護鳥獣の苦痛への配慮から、狩猟の内容に規制が設けられています。
毒餌の使用は、対象の動物以外を殺傷する恐れがあることから禁止猟法に指定されています。そのため、毒餌によってハクビシン狩猟をおこなうことはできません。
ハクビシンに対するホウ酸団子の効果
ホウ酸団子というとゴキブリ駆除用の毒餌として有名なものですが、ハクビシンに対してどの程度の効果があるものなのでしょうか。ハクビシンに対するホウ酸団子の効果を解説していきます。
ホウ酸団子は哺乳類にはほとんど効果がない
ホウ酸団子の有効成分であるホウ酸は、主に昆虫に対して効果を発揮します。ホウ酸は生物の細胞に到達すると脱水症状を起こす特性があり、ホウ酸団子を食べたゴキブリの死骸が、一様に水分が抜けて干からびているのはこのためです。
しかし、哺乳類の場合はよほど大量に摂取しない限り、腎臓の濾過機能によって除去されてしまいます。そもそも細胞に届くことがないため、ホウ酸団子で死ぬことはありません。
この特徴からホウ酸は医療現場でも薬品として使用されており、殺虫剤としては非常に安全性が高いとされています。
実験用ラットでホウ酸の毒性を計測したデータがありますが、ラットに対しての毒の強さはほぼ食塩と同程度。ハクビシンの場合、多少の相違はあるでしょうが、ほとんど効果はないと推測されます。
ホウ酸団子に代わるハクビシン対策
ハクビシンを自力で駆除するにあたり、ホウ酸団子に代わる手段は何があるのでしょうか。比較的安価かつ簡単にできる手段としては、以下の3つが挙げられます。
- ハクビシンが嫌いな臭いの忌避剤を使用する
- 超音波を流す
- 箱罠で捕獲して自治体に処分を頼む
それぞれ詳しく見ていきましょう。
忌避剤を使って追い払う
ハクビシンを撃退できる忌避剤は、ホームセンターやネット通販でされているほか、家にあるものを利用して自分で作ることも可能です。忌避剤の種類はいくつかありますが、大きく分けて以下の三種類が挙げられます。
- 天敵の匂いを利用した製品
- 炭からとれる酢酸を利用した製品
- にんにくや石油などで自作したもの
それぞれ価格や使用方法が異なるため、予算や被害内容に応じて適したものを選ぶようにしましょう。忌避剤の選び方や作り方、おすすめ商品などは以下で解説しています。
ハクビシンの忌避剤おすすめ3選!効果的な使用方法と忌避剤を自分で作る方法
超音波装置を使って追い払う
人間に聞こえない音域の超音波を流し、ハクビシンを追い払う方法です。ハクビシン向けの超音波装置はいずれも小型で、場所をとらない強みがあります。
超音波装置もいくつかバリエーションがあり、いくつかのモードを切り替えられるもの、フラッシュライトを搭載したもの、複数の充電方式を採用しているものなどがあります。
一点注意していただきたいのが、超音波は比較的低い周波数の場合、子どもや犬猫などのペットにも聞こえてしまう場合があるということです。状況に応じて向きや設置場所や方向に工夫が必要です。
超音波装置の詳細は以下の記事で紹介しています。
ハクビシン撃退には超音波が効果的!おすすめの超音波発生装置4選
箱罠で捕獲する
自治体の許可を得て箱罠で捕獲することも可能です。本来は保護鳥獣の捕獲のため箱罠を利用するには狩猟免許が必要ですが、自宅の被害対策や、畑の農作物を守るための使用は免許がなくても許可が出る場合があります。
ハクビシンやアライグマなどの中型獣用の箱罠は、ネット通販で10,000〜30,000円ほどで販売されています。田舎など地方であればホームセンターでも購入できる場合がありますので、お近くの店舗を確認してみてください。
箱罠の種類や使用法、捕獲許可については以下の記事で解説しています。
ハクビシンの捕獲申請方法は2つ!罠での捕獲方法・捕獲後の処分法も解説
まとめ
以上、ハクビシンに対するホウ酸団子の使用内容や効果、法律の禁止行為についてご紹介しました。
残念ながらホウ酸団子によるハクビシンの駆除は望み薄ですが、今回紹介している代替手段はどれも効果が実証されているものです。まずは自分で対策・駆除したいという方は参考にしてみてください。
なお、ハクビシンが子連れのときなど、場合によってはねぐらと餌場の確保を優先し、思うように追い出せない場合があります。
その場合はハクビシンとの戦いが長期化することが考えられますので、無理をせず専門業者に相談してみてください。現場確認と見積もりは無料の業者が多く、下見の結果が予算オーバーなら断ることも可能です。
以下の記事では、ハクビシン駆除業者の無料調査における内容・当日の流れを説明しています。駆除業者への依頼を検討している方は確認してみてください。
ハクビシン駆除業者の無料調査とは?内容・当日の流れ・トラブル時の相談先