ハクビシンを追い出す・近寄らせないためには、害獣駆除の業者に依頼し、対応してもらおうと考えている方も多いのではないでしょうか。
駆除業者に依頼すれば二度と近寄らせないために、徹底した対策を行ってくれますが、もちろんその分の費用がかかります。
しかし最初から駆除業者に依頼しなくても、自分で「忌避剤」を用意してハクビシンを追い払う方法もあります。
そこで、今回はハクビシンに対して効果的な忌避剤の種類、効果的な使用方法、忌避剤を自分で作る方法について解説します。
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ハクビシンに忌避剤が効果的な理由
アライグマやタヌキなど、他の野生動物にも言えることですが、ハクビシンは嗅覚が非常に発達しています。外敵を見つけ出したり、餌を探したりする際に、目や耳と同じくらい鼻に頼っているのでニオイに敏感です。
ハクビシンは通常日没から早朝にかけて活動する夜行性のため、視覚を補うため鼻が良くなったものと考えられます。そのため、嗅覚に訴えかける忌避剤はハクビシン駆除に効果が期待できるというわけです。
どんな種類の忌避剤があるのか【忌避剤おすすめ3選】
忌避剤にはいくつか種類があり、それぞれ使用方法や特徴が違います。ここではハクビシンに対して有効な忌避剤の種類と、おすすめの商品をご紹介します。
木酢液
木酢液は、木材を焼いて木炭にする際、副産物として出る液体です。消臭・殺菌などに効果がある他、独特のツンとする臭いからハクビシンを始めとする害獣の忌避剤にも広く利用されています。
中島商事 トヨチュー 熟成木酢原液 1500ML
こちらはAmazonで人気の木酢液です。レビューを見ると分かるように、動物対策に一定の効果を上げています。低価格で1.5Lという大容量なので、複数箇所に贅沢に使用することができます。使用する際はパッケージに記載の希釈倍率に合わせて水で薄めて、霧吹きなどで散布して下さい。もし効果が薄いようであれば徐々に濃度を上げて使用します。
天敵の尿
野生動物は、自分より強い動物の痕跡がある場所は警戒して近寄りません。この習性を利用して忌避効果を狙った「肉食動物の尿」を原料として利用する忌避剤が開発されています。
無添加 狼尿(ウルフ) 340g
オオカミの尿を原料に作られた動物用忌避剤です。ハクビシンを始め、イノシシやシカ、アライグマなどにも効果が確認されています。付属のフィルムケースのような専用ボトルに入れ、柵やフェンスにくくりつけることで使用し、30mlの充填でおよそ一ヶ月効果が持続します。高速道路管理会社を始めとして多くの企業で採用されており、実績からもその効果を期待して良いでしょう。
デメリットは使用に専用容器が必要なこと。本品のおまけとして最初から6個ついていますが、それ以上設置したい場合や、容器が破損した場合は別途購入が必要となります。
燻煙剤
燻煙剤(くんえん剤)は、害獣の嫌うニオイの煙を発生させ、忌避効果を狙う商品です。侵入防止というよりは、巣穴に煙を焚き込めて追い出しをおこなう目的で利用されます。害獣駆除の専門業者も追い出しに利用している種類の商品ですので、かなりの効果が期待できるでしょう。
ネズミ一発退場 くん煙タイプ
本来はネズミ用の燻煙剤ですが、ハクビシンの嫌うハッカ油を原料に使用しており、ハクビシンの追い出しにも使用できます。水を入れた容器に製品の缶を浸けることで煙が出て、およそ30分間発煙します。使用する際、容器はねぐらに煙が入るよう設置し、巣穴の入り口に向かって追い出すように設置します。
デメリットは、使用するのに準備が必要なこと。屋根裏用とはいえ、屋内への煙の侵入が考えられますので、植物や観賞魚などは煙が入らないよう覆っておかなければなりません。また犬や猫などにも忌避効果を発揮してしまうため、ペットのいるご家庭だと使用は難しいかもしれません。
忌避剤は家にあるもので自作できる
紹介した市販品の他にも、家にあるハクビシンの嫌がるものを利用して、忌避剤を自作することもできます。
石油
ハクビシンが嫌うものに、石油の匂いがあります。冬場の残りの灯油などがあれば、ハクビシン対策として使用できるでしょう。灯油を布に染み込ませて設置しておくか、液体を少量カップに入れて吊るしておくことで効果が発揮できます。
灯油をそのまま注いで使用する場合は、こぼれないよう注意して置き場所を工夫すると良いでしょう。灯油は蒸発が早いため、週に一度は設置場所を確認して匂いが出ているかチェックするようにします。
にんにく
にんにくの臭いもハクビシンが嫌うものの一つ。すりおろすか、潰した生のニンニクを設置して使用します。乾燥すると匂いが薄れるので、こちらも定期的な点検・交換が必要です。
犬の毛
自宅で犬を飼育している場合、ブラッシングで抜けた毛を忌避剤として利用できます。集めた毛を100均の台所ネットなどに詰めて吊るしておきましょう。
過去に、犬の毛の忌避効果によってブドウ園のハクビシン被害を減少させた例もあります。家に犬がいる方は一度お試しください。
参考:農研機構 | ブドウ栽培園におけるイヌの被毛設置によるハクビシン食害防止
忌避剤の効果的な使用方法
ハクビシンの侵入に対して効果が期待できる忌避剤ですが、使い方や設置方法を工夫することにより、より効率的に忌避効果を発揮できます。
忌避剤は侵入経路に設置する
忌避剤は、ハクビシンの侵入経路に設置するようにしましょう。そうすることで、ハクビシンの家屋への侵入を未然に防いだり、外に出たハクビシンがねぐらへ戻ってくるのを阻止したりできます。
ハクビシンの侵入経路の一例として以下の場所が挙げられます。
- ハクビシンの足跡がある雨どい・樹木の下
- 隙間のある軒下
- 電線から2m以内の屋根の上
- 家庭菜園や畑のそば
- 農作物の山のそば
- 壁や基礎の隙間の近く
こういったところに設置することで、効率よく忌避効果を発揮できるでしょう。
ハクビシンの侵入経路については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ハクビシンは屋根裏どこから入る?侵入防止の5つの対策方法
複数の種類を組み合わせて使う
忌避剤は一つ一つが強力で、高い効果のあるものですが、長期間同じものを使用していると、ハクビシンが順応し、忌避剤を避けなくなることがあります。
ハクビシンは知能が高く、匂いだけで実体がない・脅威になり得ないと学習してしまえば、最初は効果のあった忌避剤も恐れなくなります。
こうなることを避けるため、忌避剤は2~3種類をローテーションして使うと安心です。複数箇所に使用する場合は、それぞれ別の忌避剤を使用し、設置している容器を入れ替えるようにすると簡単です。
まとめ
以上、ハクビシンに対して効果的な忌避剤の種類、効果的な使用方法、忌避剤を自分で作る方法をご紹介しました。
忌避剤は種類や設置方法がいくつかありますので、ご家庭に最もあったものを利用してみて下さい。忌避剤は少量であっても、適切に使用すれば高い効果が期待できます。
ですが、もしハクビシンが子持ちだった場合は、本能的な恐怖や嫌悪をこらえて巣穴を使い続けてしまう場合があります。
忌避剤を使用してもハクビシンを追い出せない、戻ってきてしまうときは、害獣駆除業者に駆除を依頼することも選択肢に入れてみましょう。
自分でやった方が安く済むのは間違いありませんが、その分時間や手間が掛かったり、素人には見抜けない侵入経路の特定や封鎖、二次被害の対策を徹底的に行ってくれます。
駆除業者の多くは調査と見積もりは無料ですし、高額であれば施工は断ることも可能です。どうやっても出ていかないハクビシンにお困りの場合、生態や駆除方法を知り尽くしたプロに頼むことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。