ハクビシンはペットとして飼える?飼育の許可・申請、入手方法

ハクビシン ペット

クリっとした目がかわいいハクビシン。野生のハクビシンを見かけた方の中には、

  • 「ペットとして飼ってもいいのか?」
  • 「捕獲や飼育した場合、罰則はあるのか?」
  • 「人になつくのか?」

などの疑問を持たれている方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回はハクビシンの飼育許可や申請方法、入手方法、罰則について詳しく解説します。

この記事を読むことでハクビシンの飼育許可を理解し、罰則の回避にも役立たせることができるでしょう。

ハクビシンをペットとして飼える?

悩み
ハクビシンをペットとして飼うことは可能ですが、地域によって害獣駆除の対象となっている場合が多く、自治体によっては飼育を禁止しています。

また、ハクビシンは鳥獣保護法で定められた狩猟免許が必要となり、無許可で捕獲した場合には罰則が科せられます。「知らなかった…」では済まされないため、ハクビシンをペットとして飼いたい方は、入手方法や罰則、飼育の許可や申請方法をしっかり確認しておきましょう。

自治体によってはペットとしての飼育を禁止している場合がある

ハクビシンは害獣として駆除の対象となっている場合が多く、自治体によってはペットとしての飼育を明確に禁止しています。

埼玉県の場合、ハクビシンを含む狩猟対象の動物をペットにするために捕獲することは禁止されています。埼玉県での動物による農作物の被害金額は、平成29年度で1億1千万円に及んでおり、この被害を重く見ての措置だと考えられます。
参照:埼玉県における鳥獣種別農作物被害金額

地域によっては飼育が禁止されている場合もあることを頭に入れておきましょう。なお、飼育可能かどうかはお住まいの都道府県の環境局に問い合わせることで確認できます。

ハクビシンの入手方法

お住まいの地域がハクビシンの飼育が可能な場合でも、次にハクビシンの入手方法を考えなければいけません。

動物を飼いたいとき通常考えられる入手経路は、

  • 自分で捕まえる
  • 人から譲ってもらう
  • ペットショップから購入する

という3つのパターンです。ハクビシンの場合、この方法で入手は可能なのでしょうか?

野生のハクビシンを捕獲する場合は免許が必要

野生動物の捕獲方法は、狩猟方法の管理と野生動物の保護について定めた鳥獣保護法に規定されています。ハクビシンを捕獲する場合もそのルールに従い、普通は箱罠と呼ばれる罠を使います。鉄格子でできた箱の中に餌を設置し、動物を誘い込んで閉じ込めることで捕獲を行う道具です。

箱罠の設置には鳥獣保護法で定められた狩猟免許が必要であり、新規に免許を取得する場合は以下の手続きが必要となります。

  1. 医師による精神検査を受け診断書をもらう
  2. 診断書を添えて各地方自治体に申請書を提出
  3. 試験(知識試験・技能試験・適正試験)を受験し合格後免許発行

初心者が罠猟の試験のみ受験する場合は、費用は5,200円。猟銃や空気銃、網猟の試験も同時受験する場合は一種目あたり5,200円追加でかかります。試験会場はおおむね自治体の所有する会館などの各施設で、2015年度の段階では約19万人が免許を保持しています。

試験内容は狩猟に関する法律や野生動物を判別する知識など幅広く問われるうえ、罠の使用をスムーズに行うことができるか確認する技能試験もあります。初心者にはかなりハードルの高い内容なので、ハクビシンを入手するためだけに狩猟免許を取るのは現実的ではないかもしれません。
参照:環境省 | 狩猟の魅力丸わかりフォーラム

狩猟者が適法に捕獲したハクビシンは、飼育や販売、譲り渡しが可能です。狩猟免許を持っていない人がハクビシンを飼いたい場合、狩猟者から譲ってもらうことが現実的と言えるでしょう。

無許可で捕獲した場合の罰則は?

ハクビシンを捕獲するには狩猟免許が必要ですが、仮に無免許状態で捕獲を行った場合はどうなるのでしょうか?ハクビシンは狩猟鳥獣といって、国と地方自治体の定めたルール内で狩猟を行ってもいいと鳥獣保護法で決められている動物の一種です。

このルールはかなり細かく決まっており、

  • 狩猟のできる期間(猟期)
  • 狩猟のできる場所(猟区)
  • 使っても良い道具(猟具)

など多くの約束ごとがあります。狩猟免許もこの一つで、無免許で捕獲を行うと1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。例え、自宅に住み着いたハクビシンを捕まえる場合でも勝手に罠を設置することはできないので注意が必要です。
参照:鳥獣保護法における刑罰規定のあり方に関する考察

取り扱い業者がなくペットショップでの入手は難しい

法律で規制があるため野生のハクビシンを捕獲することは難しいですが、ペットショップやブリーダーから購入することはできないのでしょうか?結論からいうと、ハクビシンを取り扱っているペットショップは皆無と言っていいでしょう。

ハクビシンは野生個体の入手に狩猟免許の取得が必要な生き物であり、駆除に力を入れている自治体ではペットとしての飼育そのものが禁止されています。そのため、商品として安定して供給し続けることが難しく、ペットショップで販売するのはほぼ不可能なのです。また、輸入したハクビシンならペットショップでも販売ができるのでは?と考える方もいるかもしれませんが、ハクビシンは厚生労働省が「輸入禁止動物」に指定しているので輸入もほぼ不可能です。
参照:厚生労働省 | 動物の輸入届出制度Q&A

ハクビシン飼育の許可・申請

入手が非常に難しいハクビシンですが、罠猟の免許を所持している方がハクビシンを捕獲できた場合、飼育の申請はどこに出せばいいのでしょうか。

動物の飼育に関する許可は各都道府県の環境局、または市区町村の保健所に生涯飼育許可を申請することとなります。しかし、自治体によってはハクビシンのペットとしての飼育許可は申請そのものができない場合があります。

東京都に問い合わせたところ、狩猟鳥獣のペットとしての飼育は都としては認めておらず、飼育許可の申請も受け付けていませんでした。仮に捕獲したハクビシンを飼っていても法律違反とまでは言えないが、ハクビシンに何かあってもペットとして犬や猫と同じようには保護されない可能性があるとのことです。

ハクビシンの飼育許可については都道府県によって対応・手続きに差があります。もしハクビシンの飼育を希望する場合は、各都道府県の環境局・保健所に問い合わせて確認するようにしましょう。

ハクビシンは人に懐くのか?

人 動物 なつく

ハクビシンを飼育するに当たって心配なのは懐いてくれるかどうか。ハクビシンは野生動物であり、本来人と暮らしている生き物ではありません。もしハクビシンを入手できたとしても、人間に懐いてくれるのでしょうか?

幼獣から飼育した場合はよく懐く

幼獣の頃に親から離され、人の手からミルクをもらい育てられたハクビシンは、飼い主を親だと認識し、よく懐くようです。
しかし、大人のハクビシンは警戒心の強い野生動物であり、人間に心を許さないため、もし捕獲できても一緒に暮らすのは難しいでしょう。

実質的には飼育は難しい

幼獣の頃から育てて懐いてくれたハクビシンなら飼育可能なのでしょうか?結論からいうと、例え懐いてくれたとしてもハクビシンを飼育するのは難しいです。その理由は以下の3点が挙げられます。

ハクビシン飼育に関する情報が少ない

ハクビシンの飼育が難しい理由の一つは、ハクビシン飼育の情報が極端に少ないことです。犬や猫なら飼育書を見たりペットショップのスタッフに相談したりすることもできますが、ハクビシンの場合誰も正しい飼い方を知らないため飼育情報を得るのはほぼ不可能です。

餌は何をどの程度与えればいいのか?しつけはどのようにすればいいのか?飼育に関する全てを自分で探らなければなりません。専門家ではない一般人には難しいでしょう。

ハクビシンを診察できる獣医がいない

飼育しているハクビシンが病気になった場合はどうでしょうか?街の獣医師で、通常ペットとして飼育されることのないハクビシンの診察経験のある人はほとんどいないでしょう。
例え、体調を崩しても病院に連れて行ってあげることもできない状況では、幸せに飼ってあげることはできないのではないでしょうか。

ため糞による家屋への被害

ハクビシンが害獣として知られている理由の一つに、建物の屋根裏に住み着いた個体の「ため糞」による被害があります。

ハクビシンは毎回同じ場所に糞をする習性があり、高いところが好きなため天井裏や家具の上などに糞をするようになったら大変です。仮にそうなってもしつけの仕方が分からないので対処のしようもなく泣き寝入りするしかありません。人間とハクビシンがどちらも幸せに生活を共にするのはとても難しいことなのです。

ハクビシンに似た野生動物の飼育は可能なのか?

ハクビシンの飼育は居住している自治体への確認が必須です。では、ハクビシンによく似た動物であるアライグマやタヌキはペットとして飼育できるのでしょうか?

アライグマはペットにできる?

アライグマは特定外来生物法により特定外来生物の指定を受けているためペットにはできません。

特定外来生物とは、海外からやってきた動植物の中で、生態系や人間の暮らしに特に悪影響を及ぼすものに指定されるものです。有名な生き物では日本固有種の魚を減少させているブラックバスなどが代表的です。

アライグマは家屋や神社などへの糞害、農作物の食害のほか、ニホンザリガニやエゾサンショウウオといった日本の在来種を襲って食べるなどの理由から特定外来生物の指定を受けています。

特定外来生物の指定を受けると生きたままの輸送や保管が原則禁止されます。飼育が認められるのは、研究施設や展示目的の動物園などが例外として許可されるのみです。そのため、アライグマはペットとしての飼育も許可されていません。

タヌキはペットにできる?

タヌキはハクビシンと同じく狩猟鳥獣に指定されているため、ペットとして飼育をするなら同じように環境局、保健所への申請が必要となります。飼育を希望する場合は問い合わせて手続きを確認するようにしましょう。

ペットとして飼育できるハクビシンと似た生き物

ハクビシンを飼育するためには超えなければならないハードルがいくつもあることをご紹介してきました。では、より手軽に飼育できる生き物でハクビシンと似たペットはいないのでしょうか?

ジェネット

ジェネットはハクビシンと同じジャコウネコの仲間です。肉食の生き物で大人で体長は約1メートル、体重は2~3kgほど。

日本ではあまり見かけないため馴染みのない生き物ですが、ヨーロッパでは比較的メジャーなペットです。模様が美しく、フードで飼育できることもあり愛好家も多く人気となっています。

ただ、 日本では流通量が極端に少ないため相場が安定しておらず非常に高額です。過去に大人のジェネット一頭当たり50万円で取引されていたこともあります。

常時在庫しているペットショップはほぼ存在しませんが、爬虫類や珍獣などのいわゆるエキゾチックアニマルを取り扱っているペットショップに依頼すれば入荷時に連絡してくれるでしょう。気になる方は問い合わせてみてください。

フェレット

フェレットは イタチの一種です。活発で人懐っこい性格と愛らしい見た目が人気のペットです。大人のフェレットで体長はおよそ40cm、体重2kgほど。

小柄でマンションでも飼育できるため飼いやすく、日本でも多くの人が飼育しています。2000年頃から徐々にペットとして日本に浸透してきた動物で、現在は大手のペットショップであればどこでも取り扱っているほどメジャーになりました。

価格ですが、セーブルと呼ばれる最も一般的な品種であれば5〜6万円ほどで取り扱っているショップが多いです。ハクビシンに似た生き物を飼いたい方は、一度ペットショップをのぞいてみましょう。

まとめ

以上、ハクビシンの飼育許可や申請方法、入手方法、罰則、ハクビシンに似た野生動物の飼育や生き物についてご紹介しました。

自治体によっては飼育が禁止されているハクビシン。

どんな事情があろうと無許可で捕獲した場合は罰則が科せられます。ペットとして飼育を希望する方は、飼育可能な地域を必ず確認しておきましょう。


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